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熱血コラム

電車への飛び込み自殺について

2008.09.04

本の読み方ここ数か月の間に通勤電車のダイヤ遅れが数度繰り返されるようになりました。

原因は「飛び込み自殺」です。

通勤への支障を招くことよりも、そんな不憫な世の中になってしまったのかと強い不安を抱きます。
遮断機をくぐり、身を投げる人の心境はいかほどでしょうか?止むにやまれぬ思いでしょう。想像がつきません。


一方、交通事故死(※リンク先PDFファイル)は、これまで年間約1万人で推移していたものが、昨年は一気に5千人台まで軽減しました。まだまだ安心できる数値ではないものの、明らかなる飲酒運転取締強化による賜物と言えるでしょう。
経済の価値観だけでいえば、飲酒を伴う外食産業の景気悪化は尋常ではないはずですが、私は政府の英断であったと思います。


さて、話を元に戻しますが、年間の自殺者数は約3万人と言われます。(警察庁の統計によると、2007年の自殺者は3万3093人で、06年度に比べて2.9%増加)


実はかつての私も自殺願望を抱いていたころがありました。
いまから思えば何ともないことですが、21歳の頃、琵琶湖に身を投げようと車で湖岸まで行ったことを覚えています。
仕事がうまくいかない、人とうまく付き合えない、生活が続かない・・。こんな思いで過ごしていたことを記憶しています。

しかし、支えてくれた人がいたおかげで僕はなんとか切り抜けられたように思います。

恩人への恩返しも大切ではありますが、私はそれらの恩を後代へつなげることこそが大切だと思っています。


前職(不動産賃貸仲介業)で自殺を考え苦しむ一人の女性がいました。リストカットを繰り返し自暴自棄になっている二十代初頭の年頃で、年間に何度も店に訪れては部屋を探していました。

強い孤独感と同時に、部屋を借りる事で自らの新天地を必死に探し求めていたのだと思います。彼女は彼女なりに精一杯の生きる努力をしていたのでしょう。

生い立ちを聞くと、家庭の愛情に恵まれず,とにかく実家から出たい、実家には戻りたくない・・・といつもこぼしていました。

生活保護に詳しい知人の知恵を借り、役所の窓口へ足を向けるようアドバイスをしました。うつ病の度合が病院で重く診断されたこともあり、生活保護の受給が開始し、ようやく風俗業からの脱出が可能となりました。

それからも何度も店に顔を見せるようになり、私も電話で「辛いことがあったらとにかく店においで」と伝え、何とか自殺を回避するよう模索をしてきました。

退職する際に最後の電話をしましたが、話口調も依然とはうって変り、毅然とした話し方だったように思います。完全復活したならば、実体験を元に同じ思いを抱く女性の支援に、わずかながらも貢献してほしいなと思います。

前職では、店舗所在が京都祇園の歓楽街に近かったことから、この女性に限らず、とりわけ水商売に従事する人々の孤独感を感じ取る部分が多かったように思います。家庭環境に恵まれなかったことが一番の原因かと思われ、事実風俗業に就く女性たちの多くが家庭内不和を経験していたようでした。

「私なんて生きていても仕方ない」

「誰も私を必要としていない」

「私には風俗くらいしかできる仕事はない」

詳しく話を聞くとそんな悲痛な思いが感じ取れました。
そんなことはないのに・・。


私の好きなテレビCMに「公共広告機構」があります。その中で「皆で見守って下さい 、子供の様子を」とありましたが、私が思うに今の世の中、対象は子供だけではないような気がします。
高レベルのセキュリティを謳い文句に、マンションへどれだけ精度の優れた監視カメラを設置したとしても、心の中までを写すことが出来ません。

無差別殺傷事件を起こしたり、自ら命を絶ったり・・。
誰かがその予兆に気付いて声をかけてあげたなら、未然に防げたのかもしれません。

本当の安全とは何なのか、我々は考え直す帰路にたたされているような気がします。 「心の問題」を解決するよう苦心することが、不動産賃貸業に携わる人間の責務ではないかと感じます。

たとえば、カーシェアリングが世の中に出回るように、ペットを共用部で管理人の保護の下、「みんなで」飼育するのも一手かとも思います。
専有部分内で飼うのはペットにとって可哀想過ぎます。ペットが人間に与える安らぎは言葉に出来ないものがあるでしょう。
それらが居住者らの会話を生み出したり、心の隙間を埋めたり、異性だけでなく同性での仲間を作りだすきっかけになる可能性があるのではないかと思います。

社会の問題点を解決する「ミッション」(使命)と「パッション」(情熱)があれば、この「心の問題」を解決に導くことができるのではないか、そう思っています。

確かな方法は全くわかりません。

でも野心だけじゃなくって「志」を抱きながら仕事を続ければ、必ず解決できるのではないか、少なくとも私は、自分にそう言い聞かせています。

参考文献
何のために働くのか」  北尾義孝 著

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